感情がコントロールできない女性のための対策

(最終更新日:2020/06/18)

目次:

感情コントロールできない女性のための対策

 感情コントロールが苦手なのはジェンダーの特性上、女性の方だと古来から言われています。

例えば「女性のヒステリー」という言葉は良く聞きますが、「男のヒステリー」という言葉はほとんど耳にしません。
感情コントロールが女性が苦手な理由の一つは、生理があるからだといえます。

MEMO
生理前症候群(PMS)といわれるのですが、この状態になると、感情を作る脳内の神経伝達物質
や女性ホルモンレベルの不均衡が起こり、感情が余計に不安定になっていくのです。

女性でも感情のコントロールが上手くできないと社会人では社会生活、学生では学校生活がうまくいかなくなってしまいます。

いわゆる感情コントロールとは、人間の生殺与奪を握っているとさえいえ、感情コントロールができないと人生の落伍者の烙印を押されてしまうこともありうるでしょう。

MEMO
こういった考え方から、人間はIQ(一般知能)よりもSQ(社会性知能)もしくはEQ(感情性知能)の方が大切であると、世界中、古今東西の学者が、昨今そのように結論づけるようになってきました。

要するに、IQよりも感情を適切にコントロールできる能力である、SQやEQが重視されるような世の中になってきているということです。
SQやEQとはざっくり説明すると、「世渡りのうまさ」、「社交性の高さ」というほぼ同義
です。

感情コントロールができない女性が多い理由:

生理があるため

繰り返しになりますが、女性は生理の周期によって、生理前にPMSの状態に陥り、中にはその苦しさから嘔吐を繰り返したり、歩くのもできなくなるほどの激痛に苛まれるような人もいます。
生理前や生理中にイライラしたり、感情が不安定になる女性が多いのはこれが理由
です。

MEMO
この点、男性にはそうした苦しみがわからないため、やれすれば、甘えであるとか、「女、女、女!」と特権意識を振りかざしているとよく俗世間の男性に非難されたりしますが、私はそうは思いません。

感情コントロールを女性が苦手とする理由のひとつは、このPMSにあるといえるわけです。

PMSとは生理前症候群と言われ、女性が生理前に精神的に不安定になることを証明する科学的、医学的な根拠は既に幾つも存在しています。実際に生理前には、セロトニンやGABAといわれれる精神を安定化させる脳内神経伝達物質が低下するということもわかっています。

MEMO
この対策としては、マグネシウムや亜鉛、ビタミンB6、月見草オイル、ボリジオイルの摂取があります。これらの微量栄養素はセロトニン、GABA生成の受け皿になりますから、これらのミネラルやビタミンを摂取していれば、セロトニン、GABAレベルは上昇し、感情が不安定な状態から脱却しやすくなります。詳しくは当記事後半を参照ください。

感情コントロールが苦手な女性のための対策:

〇運動の習慣をきちんとつける

PMSは上でも述べましたが、GABA(γアミノ酪酸)という脳内神経伝達物質が欠乏することによって引きおこるので、運動の習慣をつけることは、GABAを増やし、PMSの軽減に効果的であることがわかっており、PMSが軽減すれば、自然と感情コントロールができない状態から、女性は脱却しやすくなります。

MEMO
実際に海外の研究報告では、血中GABAレベルが上昇している女性ほどPMSが軽いということが分かりました。
逆にPMSが酷い女性ほど血中GABAレベルが低下していました。

運動をすると感情コントロールできるようになる理由を物理的な観点から説明すると、呼吸が深くなるからです。

人間の精神は、呼吸が深いほど、安定し、リラックスできます。

運動をすると呼吸が深くなるので、感情コントロールができない、もしくは苦手であると自認する女性は運動を習慣づけられてみてください。

継続されれば確実な効果を実感できるはずです。
(ヨガでも筋トレでもマラソンでも何でもよいのです。)

(参考:)
有酸素運動で感情をコントロールする方法
ヨガで感情コントロール力を高める方法
筋トレで感情コントロールする方法【まとめ】

MEMO
ある研究によると、運動を習慣づけるだけで、心をリラックスさせるのに必要なGABAの血中濃度が数倍になりました。

〇食事を小食にし、栄養価の高い食品を摂るようにする

普段食べている食事回数で、朝昼晩1日3回食べている人は1日2回にするといいのです。

人間の精神は小食にすればするほど安定し、大食いするほど不安定になります。

この理由は、食の中枢と感情の中枢が脳内で隣接して存在することに起因します。

このことをわかりやすく一言で説明すると、
要するに食を安定させれば、感情も安定するということを意味します。

また、甘い物は感情を不安定にし、依存状態を形成します。
ですので、なるべく精白されていないものを食べましょう。

なぜかというと、血糖値の急上昇を精白されていない食べ物はまず引き起こさないからです。
(血糖上昇と感情の高ぶり、落ち込みは正比例の関係にあります。)

「感情が不安定だから大食いするのか?」
「大食いするから感情が不安定になるか?」
は、50/50という感じです。

要するに、この問いへの回答は「どちらも」という感じです。

ぜひ、小食を実行され、ご自身でその効用を確かめてみてください。

食生活は、なるべく色のついた天然の食物を食べるようにするのが基本です。
そうしますと、次第に感情が安定してくるはずです。色のついた野菜や穀物はビタミンやミネラルを豊富に含むので、感情コントロールに重要なビタミンB6や亜鉛、マグネシウムも多分に摂取できるので、心も安定することでしょう。

MEMO
加工食品には感情の安定さを保つのに必要なミネラルの吸収を阻害する物質が含まれています。ですので、なるべくは加工食やジャンクフードは避けるようにしましょう。

〇サプリメントを飲む

5-HTPやL-トリプトファン、ビタミンB6、亜鉛、マグネシウムといったサプリメントは、心の安定に欠かせないセロトニンを増やすので、生理前や感情のコントロールが効かないと実感している精神的に厳しい時期は、このようなサプリメントを定期的に飲むと良いでしょう。

MEMO
余談ですが、女性の脳ではセロトニン生成やその脳内活用が男性の半分以下の効率であるということがわかっています。そのため、女性はセロトニン不足に陥りやすいのです。したがって、より深刻だと自認されるほど酷い方は、5-HTPやトリプトファンなどのアミノ酸やマグネシウム、亜鉛、ビタミンB6といった栄養素もサプリメントなどで摂取しておくのも良いでしょう。

また、月見草オイル、ボリジオイルなどのγリノレン酸は、PMSを軽くするということが世界的な研究でわかっています。私の顧客の方で月見草オイルのサプリメントを摂取することで、「歩けなくなるほど酷いPMSが完全に消失した」と報告された方が実際におられます。

MEMO
以上、これら3点を気を付けるだけで、大分、女性特有の感情コントロールの問題は、改善していき、長く続けていけば、その多くの場合においてその克服も可能になっていくことでしょう。

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まとめ

 

①運動の習慣をつけることで、生理前に生じるPMSは軽くなるので運動(ジョギングや筋トレ、ヨガなど)をして汗をかくと良いのです。こうすることで、感情コントロールはより上手にできるようになっていくはずです。

②そして、「適切な食物を適切に食する」という習慣づけも同時に大切です。
精白物、あるいは添加物の多い加工食品は精神を劇的に不安定にしますので、できる限りは避けられた方が良いでしょう。

③それから、感情コントロールに効果的なサプリメントを飲むことによっても、セロトニンやGABAという心を安定させる脳内神経伝達物質が増加するので感情の安定に大きな効果が出てきます。


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そして、何より感情のコントロールの問題は必ず解決できると信じ込んでください。

信じ込むことがこの問題の克服の秘訣になり得ます。

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(参照:)
https://www.everydayhealth.com/pms/mood-swings.aspx

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