悲しい感情がどうしてもコントロールできないという相談

(最終更新日:2020/06/18)

以下の御相談をいただきました。

目次:

悲しい感情をなくしたいという女性の方からの相談:

私は東京の大学に通う20歳の女です。当HPを見させていただきましたが、完全に私は感情がコントロールできない部類に入ると思います。

私は今現在お付き合いをしている方がいるのですが、その方と破局しそうになり、今、悲しみに打ちひしがれています。毎日毎日、悲しいと感じてしまうのですが、このような感情をコントロールすることは可能なのでしょうか?

正直、もう消えたいと思うこともしばしばあります。

ちなみに私は生理前に感情の動乱がすごかったです。

PMSというのでしょうか?

でも、管理人さんのお話では感情のコントロールの問題には運動やヨガが女性には良いとのことでしたが、運動すると確かに気分がかなり楽になりました。生理前の感情不安定も明らかに改善しました。

その点は、本当にどうもありがとうございます。

【私の回答】~恋愛状態に入るとフェニルアラニンという物質が増加する~

彼氏と破局しそうであるということでご心痛察します。したがって、おそらく恋愛関係の御相談だと思いますが、恋愛状態に陥ると人間の脳にはフェニルアラニンという物質が分泌されます。

MEMO
フェニルアラニンが増えると、恋愛思慕に四六時中取りつかれるようになることが科学的にわかっています。
このとき、感情が必然的に不安定になる可能性がより高くなります。

何故かというと、「恋愛の可否」がその人の人生にとって「生きるか死ぬか」といえるほど重要度の高いものに変貌してしまっているからです。

MEMO
フェニルアラニンはある閾値まで増えると精神をハイにし、気分を爽快にするのですが、あまりに増えすぎると強迫観念(悩み、煩悶など)に捉われるようになるので、心身が疲れてしまうのです。

話を戻しますが、「恋愛がうまくいかないという失恋感情は典型的な悲しい感情」の筆頭です。

たとえば、恋愛至上主義の危険性とその対策:

わかりやすい例をあげます。たとえば、プロスポーツ選手は金メダルを取ることを目的に、日夜厳しいトレーニングに励んでいますが、メダルを逃して、精神不安定な状態に陥ってしまい、いわゆる「堕落する」人も少なくないのです。

MEMO
それはそのスポーツ選手の「メダルを絶対に取るのだ!」という至上命題が、その人の人生上それだけ重要度の高いモノ(生きるか死ぬかというレベルまで)であるからです。

中には「メダルを取れなければ死んだ方がマシだ!」とまで思い詰めている人も多いです。
(実際にそれが原因でこの世を発つ人もいるのです)

恋愛状態の人はそれと似たような状態になっています。

彼氏や彼女との恋愛を成功させることが人生の至上命題の一部にその人の中でなってしまっているので、もし失恋してしまった場合は「消えた方がマシだ」と両極端に感じてしまう人が多いのです。

MEMO
「〇〇できなければ死んだ方がマシだ!」と思うのは精神が不安定な証拠です。
こういう心理に陥る人は視野が狭まってしまっているので、一度立ち止まって、今の自分の心理状態を客観的に観ててみましょう。

精神不安定には座禅や瞑想それから運動が良い

恋愛で破局しそうで苦しんでいるのであれば、座禅や瞑想の習慣つけることをお勧めします。座禅、瞑想は自分の考え、感情を手放す練習です。習熟すると恋愛という雑念にとらわれない、「心の欲する所に従えども矩を踰えず」の状態を作ることが可能になるわけです。

MEMO
しかし、座禅や瞑想は上手くいかないこともあるので運動の習慣をまずつけることを先決にされてください。

また、運動の習慣をつけることも非常に効果的です。

運動をすると筋肉がほぐれるので、リラックスしやすくなります。

リラックスしやくすくなれば、感情は安定しますので、ネガティブな情動に囚われづらくなるのです。

注意
筋肉の状態と感情の状態は一致します。詳しくは下の記事をお読みください。

最終手段もあるので安心してよい

サプリメント等で感情を安定させることは十分に可能です。

サプリメント等には感情コントロールに非常な効果的なものがあります。
下記の記事にそれらを簡潔にまとめたのでお読みください。

(参考:)
感情コントロールに効く!サプリメント【まとめ】

もし、それでもどうにもならないほど深刻な状況に陥っている場合は、抗不安薬を処方してもらいましょう。
(ただし、抗不安薬を飲む以前にサプリメントを試すべきです。

人間、努力ではどうにもならないような心理状態になってしまうこともあるからです。
実際、私にも同様の経験があります。

安易にこのようなモノに頼るのは考えモノではあるのですが、どうにもならない精神状態になってしまった場合は話は別です。
情緒不安定な状態で悲壮な感情に浸り「四六時中、消えたい!」などと思ってしまうよりはるかにマシです。

MEMO

私の海外の友人(女性)は、彼氏に振られて(実際はそれは遥かにもっと酷いエピソードですが、それをここで書くのは憚(はばか)れるものがありますので、止めておきます)、自己破壊行為に及んでしまい、抗不安薬の投与を受けて落ち着いたといっていました。

その女性は相当に深刻な状態に陥りましたが、そこから脱却し今では子供がいます。

視野を広げてみよう!

このような例はいくらでもあります。だからこそ、このように、恋愛、破局、失恋等の心のトラブルの克服、脱却の方法はいくらでも存在します。

ですので、視野を狭めないで日々の生活を生きることが非常に大切です。

MEMO
北がダメでも北西があり、北西がダメなら南があり、南がダメなら東がある・・・・・・という風に殆どのケースにおいて逃げ道、打開策が全く存在しないなどということはまず、あり得ないと思ってよいでしょう。

「時間が解決してくれるさ」というような悠長なことは言えない精神状態の場合は、抗不安薬やサプリメントを飲むと良いのです。
(関連:)
恋愛感情をコントロールできない人へ
感情コントロールできない女性のための対策

悲しい感情はコントロールできるようになる

このような悲しい感情は適切な対処を行っていけばコントロールすることができるようになります。

ただし、精神論では絶対に不可能ですのでそのような話をたとえ著名人が言っていても、
信じないようにしてください。ほぼ確実にそれは嘘ですから。

感情コントロールをするには幾つかのポイントがあり、ここを抑えれば、制御できない衝動や感情も自然とコントロールできるようになっていくのです。

感情コントロールのABC (☜記事一覧へ戻る)

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